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Single UNIX Specification : ウィキペディア日本語版
Single UNIX Specification
Single UNIX SpecificationSUS、唯一のUNIX仕様)とは、"UNIX"を名乗ることができるコンピュータオペレーティングシステム (OS) の標準規格全体を総称したものである。SUSは、IEEEThe Open Group の標準化作業の結果に基づくもので、Austin Group が開発および保守を行っている。
== 歴史 ==

1980年代中頃、様々なUNIX系OSのインタフェースを標準化するプロジェクトが開始され、これらがSUSの元となった。標準化の必要性は様々なベンダーのシステムを使っている企業の要望によるもので、ベンダーの異なるシステムでのソフトウェア移植のコストをなるべく減らしたいということから始まった。その標準化のベースとしてUNIXが選択された。というのもUNIXはベンダーに依存していない中立なOSと考えられたからである。
この標準化作業の結果できたのが1988年の IEEE 1003ISO/IEC 9945としても登録された)またはPOSIX (Portable Operating System Interface for uniX) である。
1990年代初期、それとは別にUNIX戦争の結果として、いくつかの主要ベンダーがCOSEアライアンスを結成し、Common API Specification または Spec 1170 と呼ばれる仕様を策定した。この仕様は無料で入手可能であったため、IEEEがアクセス料を徴収したPOSIXよりも一般化した。
1997年、the Open Group が Single UNIX Specification Version 2 (SUSv2) をリリース〔Keyword Search the Single UNIX Specification, Version 2 〕。この仕様は以下の部分から構成されている。
* Base Definitions, Issue 5
* System Interfaces and Headers, Issue 5
* Commands and Utilities, Issue 5
* Networking Services, Issue 5
* X/Open Curses, Issue 4, Version 2
そして、これが UNIX 98 ブランドの中核となった〔UNIX 98 The Open Group〕。
1998年、Austin Group と呼ばれる共同ワーキンググループがこれらの仕様の統合を開始し、その成果が Single UNIX Specification Verision 3 (SUSv3) となり、POSIX:2001(正式には IEEE Std 1003.1-2001)としても採用された。これは2002年1月30日にリリースとなった。この仕様は以下の部分から構成されている。
* Base Definitions, Issue 6
* System Interfaces and Headers, Issue 6
* Commands and Utilities, Issue 6
そして、これが UNIX 03 ブランドの中核となった〔UNIX 03 The Open Group〕。
2004年、POSIX:2001 の改訂版がリリースされ、2つの技術的訂正がなされている。これを POSIX:2004(正式には IEEE Std 1003.1-2004)と呼ぶ〔The Open Group Base Specifications Issue 6 〕。
2008年12月、Austin Group は新たな大幅修正版 POSIX:2008(正式名称は IEEE Std 1003.1-2008)を公表した〔The Open Group Base Specifications Issue 7 〕。これが Single UNIX Specification, Version 4 (SUSv4) の中核となっている〔Single UNIX Specification Version 4 〕。この仕様は以下の部分から構成されている。
* Base Definitions, Issue 7
* System Interfaces and Headers, Issue 7
* Commands and Utilities, Issue 7

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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